最近は派遣と言っても、かなり高いスキルや経験が要求されるようになっています。まったくの無資格や未経験の人が登録をしても、専門性のある仕事の場合は、いい仕事にありつけないのが現状です。そのため、正社員として働くことのハードルが高くなっているのと同じように、派遣で働くハードルも高くなっているようです。

主婦やフリーターをしていた人たちが仕事を探すために派遣会社に登録しても、回ってくる仕事はそう多くはないそうです。ただし、そんな状況下にあっても介護の世界だけはチャンスがあります。介護業界では、経験者が優遇されますが、未経験者に対しても門戸を開放しています。やる気があれば、まったくの未経験でも問題ありませんし、実際に介護業界で活躍をしている人の8割ほどが、異業種からの転職組だとも言われています。つまり、一から介護の世界を目指す人はそうは多くないというわけです。ですから、異業種からの転職には向いていると言えるでしょう。

また、介護職は、年齢の壁もあまりないようです。子育てを終えた40代でも、定年を迎えた60代でも、体力に自身があれば働くことは可能です。したがって、いくつになっても挑戦できるのです。

ただし、正社員を目指す場合は簡単ではありません。ですから、経験がない場合は、まずはパートや派遣で経験を積み、スキルを磨いていくことです。介護業界は実力主義の世界なので、非正規雇用であってもスキルアップを図っていれば、正社員の道も開けるでしょう。